2019年に苦労して直した、キッチンの混合栓の異音。あの「ぶー」という音が、7年たって再び鳴り始めました。
原因の見当は、すぐにつきました。ところが、前回交換した部品の型番が、どこにも記録されていませんでした。
そこで、この記事では再発の経過をまとめます。加えて、交換部品の型番にたどり着くまでの手順も紹介します。混合栓の異音で困っている方が、同じ手順を試せるように書いています。なお、交換作業と結果は交換編で紹介しています。
前回(2019年)の混合栓の異音をおさらい
2019年8月ころ、キッチンの浄水器付き混合栓で異音が出始めました。水を流すたびに「ぶー」と鳴り、止めているときも時々鳴りました。しかも、止めているときに鳴ると、蛇口から水が漏れてきました。
まず、メーカーから提示されたシングルレバー側の止水カートリッジを交換しました。しかし、音はまったく変わりませんでした。
そこで仮説を立てて、音の出どころを切り分けました。その結果、浄水側の切替レバーを押さえると音が止まることがわかりました。つまり、原因は浄水側の切替カートリッジの劣化でした。
今回の混合栓の異音:「く、く」から「ブーー」へ
今回は約1か月前、2026年8月下旬ころから症状が出始めました。
- 最初は、ときどき「く、く」と短く鳴る程度
- 現在は「ブーー」と長く鳴る
- 音が鳴るときには、蛇口から水が漏れる
この混合栓は3階のキッチンにあり、約10m下の貯水槽からポンプで揚水しています。最初は、ウォーターハンマーのときに鳴っていました。ウォーターハンマーとは、水の流れが急に止まったときに起きる圧力の変動です。ところが今は、ポンプが動くたびに鳴るようになりました。
部品のシール性能が、少しずつ落ちてきたのだと考えています。そのため、小さな圧力の変化にも弁が耐えられなくなったと見ています。
試しに、前回と同じく浄水レバーを手で押さえてみました。すると、音は止まりました。つまり原因は、前回と同じ浄水側の切替カートリッジです。
困ったこと:交換した部品の型番がわからない
原因の場所がわかっても、型番がわからなければ部品を注文できません。
ところが、2019年の発注記録に残っていたのは「KVK KPS027H-B」だけでした。これはシングルレバー側の止水カートリッジで、原因ではなかった部品です。
一方、実際に異音を直した切替カートリッジは、交換作業を業者に依頼しました。原因の特定まではこちらで行ったものの、発注記録は手元に残りませんでした。さらに、前回の記事にも型番を書いていませんでした。7年後の自分のために、型番を書いておくべきでした。
混合栓の異音で困ったときの調べ方
ここからは、今回たどった手順を5つのステップでまとめます。
1. 混合栓の異音の出どころを切り分ける
- まず、混合栓の下の止水栓を閉めて、ほかの蛇口を使ってみる
- その結果、音が出なくなれば、原因はその混合栓の中にある
- 次に、音が出ている最中に、各レバーを手で押さえてみる
- そして、押さえて音が止まったレバーの、内部のカートリッジを疑う
- なお、浄水器付きなら、シングルレバー側と浄水側を分けて確認する
2. 本体の品番を特定する
本体やシンク下の配管まわりに品番シールがあれば、品番はすぐにわかります。ただし、年数がたつと見つからないこともあります。わが家でも、今回は見つけられませんでした。
その場合は、蛇口の写真を撮ってAIに見せると、似た製品の候補を挙げてくれます。今回は、前回記事に書いた商品名をAIに渡しました。商品名は「浄水器内蔵シングルレバー式シャワー付混合栓」です。すると、KVK(旧MYM)の「FB764GK8」が候補に挙がりました。
ただ、AIの答えは時々間違っています。そのため、候補が出たらメーカーの図面や商品写真と見比べてください。細部まで一致しているかを、自分の目で確かめることが大切です。今回はKVKの商品サポートページで、形状を1つずつ照合しました。引き出し式のシャワーヘッドと、上部のシングルレバーは一致しました。さらに、右下の浄水切替レバーの形状も一致しました。
3. 補修部品を特定する
本体の品番がわかったら、次にその品番の補修部品を調べます。メーカーのサポートサイトや、補修部品の解説サイトが参考になります。たとえば「水が止まらない(浄水)」のように、症状ごとに部品が載っています。
FB764GK8の場合、今回関係する部品は次の2つです。
| 部位 | 部品 | 品番 |
|---|---|---|
| シングルレバー側 | 止水カートリッジ | KPS027H-B(2019年に交換) |
| 浄水側 | 切替カートリッジ | KPS018 |
4. 手元の記録と突き合わせる
とはいえ、形状の一致だけでは不安が残ります。そこで、2019年の発注記録にあったKPS027H-Bの対象品番を確認しました。すると、その中にFB764GK8が含まれていました。これで、本体の特定に確信が持てました。このように推定と記録を突き合わせる進め方は、コンクリート劣化の原因を確かめた記事でも使いました。
過去の修理記録や取扱説明書が残っていれば、ぜひ照合に使ってください。
5. 注文前に最終確認する
旧MYM製品は、品番が似ていても部品に互換性がない場合があります。実際、販売店のページにもその注意書きがあります。したがって、確信が持てなければメーカーのお客様相談窓口に問い合わせるのが確実です。
KPS018を発注:7年という寿命をどう見るか
以上の手順で、交換部品はKPS018と判断しました。そして、楽天市場の販売店で発注しました。価格は、送料込みで3,110円でした。
ちなみに、最初のカートリッジは設置から約10年で異音が出ました。一方、2019年に交換したカートリッジは7年で異音が出ています。日本バルブ工業会の資料では、水栓の耐用年数は10年程度とされています。また、バルブカートリッジは消耗部品の例に挙げられています。さらに、わが家はポンプで揚水しているため、圧力の変動を受けやすい環境です。したがって、7〜10年での交換は妥当な範囲だと考えています。
続き:交換編
KPS018への交換作業と結果は、交換編にまとめました。結論から言うと、異音も水漏れも止まりました。加えて、外したカートリッジのどこが劣化していたのかも紹介しています。また、次の再発に備えて何を記録しておくかもまとめています。
まとめ:混合栓の異音は切り分けと記録が決め手
- 浄水側のレバーを押さえて音が止まるなら、切替カートリッジを疑う
- 本体の品番は、品番シール→AI→図面→記録の順で特定する
- 修理したら、部品の型番・購入先・価格・日付を記録しておく
- 業者に頼んだときも、交換した部品の型番を聞いておく
7年前の自分がこの記録を残していれば、すぐに部品を注文できていました。この記事が、未来の自分と、混合栓の異音に悩む誰かの役に立てば幸いです。なお、ほかの修理やトラブル対処の記録は、ノウハウのカテゴリにまとめています。
